『大和市』ありがとうございました!

昨日12月8日、近鉄大和八木駅前で『大和市』が催され、われわれ大和Noodle店主会も出店してきました。

この『大和市』でのラーメンストリートは今年初めての試みということもあって、一体どれくらいのお客様が来てくださるのか予想がつかず、また設営時から様々なハプニングがあって「大丈夫かな…」と不安もありましたが、いざ開店してみると想像以上にたくさんのお客様に並んでいただき、昼過ぎには売り切れとなってしまいました。

設営も始まっていない時間(!)に到着して激励してくださった常連さんも含め、開店20分前には20人ほどの待ちが。その後、どんどん行列が伸びていき、開店時には80名以上、一時は100人を超えたそうです!

野外の設備の関係上、火力やできる作業が限られていたため、お客様には長い時間お待たせすることになってしまいましたが、各店主がそれぞれの持ち場で奮闘し、できる限りのオペレーションでご対応させていただきました。

寒空の下お待たせしたにも関わらず、皆さん笑顔でラーメンを受け取ってくださり、「おいしかったよ!」との声もいただいて本当に嬉しかったです。



少し話が遡りますが、この企画は今年の夏ごろに持ち上がりました。

元々は『麺屋いちびり』を通して、大和Noodle店主会の加盟店に屋台出店してもらえないか?とのご依頼だったのですが、せっかくイベントに出店するならその日にしかできないことをしたい。“うまいもんなし”と言われてきた奈良にたくさんのラーメン好きを集めたい。そう考え、ラーメンで奈良を盛り上げたいという大和Noodle店主会の趣旨と合致したこともあって6店でのコラボ出店が決まりました。
 

とはいえ、野外、屋台での出店はわからないことだらけ。どれくらいの設備が揃うのか?どれくらいの準備が必要なのか?何杯くらい作ることができるのか?そういった疑問を率先して解決し、店主たちを導いてくれたのが『屋台ちかみちらーめん』の若井店主でした。

今回のコラボラーメン「大和ヌードル」では、大和ポークと魚介を使ったベースとなるスープの制作を担当。大和ポークの骨は一般的な豚骨よりもダシが出づらいという苦労があったようですが、醤油タレにもまけないどっしりとした旨みのWスープが完成しました。
トッピングになった大和の伝統野菜、結崎ネブカも若井店主の提案です。当日は限定トッピングとして牛スネのチャーシューも仕込んできてくださいましたが、これがバーナーで炙ると最っ高に良い香り!!並んでいるお客様だけでなく、我々スタッフもたびたび食欲を刺激されて困りました…(笑)。

 

そのスープに合わせる魚貝醤油タレを担当したのは、『煮干そば ひのき屋』の西田店主。今回は奈良・北京終町にある醤油蔵、井上本店の「イゲタ醤油」を使い、とてもコクがあってキリリとした口当たりのカエシになりました。普段から口数はそう多くない西田店主ですが、当日もトッピングのチャーシューやネギのカット担当でお客様の視線を浴びながら黙々としっかり作業をされていましたよ。さすがの安定感です。

 

スープをまとめる特製油は『麺屋いちびり』濱田店主が担当。寒空の下で食べるラーメンには欠かせないポイントです! 前日までは「自分は他店の偵察担当で~♪」と余裕の表情でしたが、当日はトッピング係という重要な役割を任され、狭いテントの中でせわしなく動きつつラーメンを素敵なビジュアルに仕上げてくださいました。


店舗でも大人気のレアチャーシューを用意してくれたのは『麺屋NOROMA』の高岡店主。当会ではいつも“茶化し担当”として笑顔を提供してくれますが、当日もその元気と明るさを生かしてお客様へのオーダー係を担当していただきました。ハプニングがあっても高岡店主の一言で現場が和み、肩の力が程よく抜けて我々スタッフもイベントを楽しむことができました。


今回の麺は『ラーメン家みつ葉』『麺処と市』がそれぞれ自家製で担当しました。

『ラーメン家みつ葉』の杉浦店主は、直前に某関係者から「全粒粉!全粒粉!」というワガママオーダーが入り(笑)急遽全粒粉入りの麺を打ってきてくださいました。ちゅるちゅるでコシがあり、香ばしさもある特製麺で、お客様にも大好評。追加トッピングのローストポークチャーシューも人気で早々と売り切れてしまいました。

『麺処と市』の生駒店主は前日に体調不良になってしまい、参加できるか…?という状況だったのですが、当日はなんとか元気な姿を見せてくれました。もっちもちで醤油スープもしっかりと持ち上げてくれる自家製麺。こちらの追加トッピングのゴツトロチャーシューもあっという間に売り切れでした。

お湯の入れ替えなどもあっていつもとはまったく違う環境の中、お二方とても息の合った作業で麺場をスムーズに回していただきました。

ちなみに、今回の自家製麺のために、日清製粉株式会社 様、株式会社砂糖傅 増尾商店 様より中華麺用粉“ゆめ飛龍”をご提供いただきました。当日は現地まで足を運んでくださり、行列に並んで両店の麺を食べていただきました。ありがとうございました。

 

そして、看板娘としてお手伝いくださったラーメン女王、釈京子さん

ヘルプにも関わらずとても重要な役割をお願いしてしまいましたが、釈さんのおかげで店が華やかになり、お客様にも喜んでいただけたのではないかと思います。ありがとうございます!

 

今回の出店が完璧でした!…とはまだまだ言えません。

足りない部分、改善すべき部分などもあったかと思います。

しかし、このような機会を与えていただき、各店できる限りの力を尽くせたこと……店主会初めての共同作業にしては成功だったのではと感じています。

 

何より、小さなお子さんからおじいさん、おばあさんまで幅広いお客様に喜んでいただき、「やっぱり奈良にもラーメンが好きな人がこれほどいるんだ!」と思えたことが、大きな収獲になりました。

またいつか、ブラッシュアップした大和ヌードルを皆さんに食べていただけるような機会を作りたいと思いますので、首を長くしてお待ちください。

そして、奈良のラーメン業界を盛り上げるために今後も様々な企画を考えていきますので、大和Noodle店主会をよろしくお願いいたします!

肝心の「大和ヌードル」の写真、撮るのを忘れてました…トホホ